【徹底解説】ドット絵の魅力

ドット絵

世界の皆さん、おはようございます。

ゲーム制作に必要なイラストを作るために、ドット絵の勉強をしているぜくちゃんです。

この記事は、ドット絵の魅力についてのんびり説明する内容となっております。ドット絵そのものについて学習したい方は、以下の記事を参考にしてください。

ドット絵は他の絵とどう違う?

ドット絵は、「解像度が荒い写真」だと言えます。

写真は普通、ビットマップ画像です。ビットマップ画像とは、ピクセルを用いた画像の表現形式です。おそらく、あなたのスマホに保存されている写真も、拡大すればピクセルが見えると思います(最近のものは解像度が高く、かなり拡大しないと分からないかもしれません)。

つまり写真も、かなり解像度が高いドット絵です。例えば1080pの写真は、画素数が1920×1080存在します。実際に皆さんがイメージするドット絵は、用いられるピクセル数がもっと小さいものになります。

では画素数がどのくらいだと、ドット絵に含まれるのでしょうか。Wikipediaによると、「肉眼で画素が認識できる程度の荒さ画像」と書いてあり、「450 ±50 ppiであれば肉眼で認識できる」と言われています。

ppiは1インチに含まれるピクセル数のことなので、表示するデバイスや拡大率によって異なりますが、512ピクセルまでいくとほぼ写真です。256ピクセルだと、人によってドット絵と感じるか写真と感じるか分かれるくらいかと思います。下のドット絵は写真を取り込んだだけですが、サイズ126、256、512と細かくなっていきます。あなたにはどこまでがドット絵の解像度だと思えますか?

126 x 126
256 x 256
512 x 512

ドット絵は世界を簡略化した表現である

現実世界は、連続的です。

目の前に広がる空間にマス目は存在しません。しかし、デジタル画像や3Dモデルで現実世界を表現するときは、ピクセルやボクセルでの表現をすることになります。

素晴らしいのは、たった1000×1000程度のピクセルで表現されたデジタル写真は、まるで現実かのように鮮明であるということです。こんなにも複雑で果てしない現実世界は、有限のピクセルで表現することができます。

写真の実体は、数値が入った配列に過ぎません。モノクロ写真であれば、輝度が格納された縦×横の二次元配列です。

動画の場合は、時間軸が加わった3次元配列になります。現実と瓜二つのカメラで撮った動画は、数字が3次元にたくさん並んだ配列でしかないのです。

このように写真や動画が世界をたくさんの数字で表現したものだとすれば、そのサイズを伝わるレベルでできるだけ小さくしたものがドット絵(ドット絵アニメーション)だと考えることができます。ドット絵は、世界を可能な限り単純に表現したものだと言えます。

仮に100×100のモニターでドット絵アニメーションを作ったとして、たった10000×(フレーム数)の数字を用意するだけで現実世界とは別の世界を創造できるというのは、とてもロマンチックではないでしょうか。

現実世界は、とても複雑に入り組んでいます。

マンションの壁には、大きな扉の他に、小さな緑の虫が付いていて、排気ガスの黒ずみもあります。写真にこれらは存在するかもしれませんし、映りきらないかもしれませんが、それを自分で選択することはできません。

ドット絵では、大きな扉があるだけの壁を表現することができます。虫や黒ずみが重要だと思うなら、それらを絵として表現することもできます。

限られたピクセルの中に何を描くかが、表現者にとって大事にしたいものを示しているのです。
こういう意味で、ドット絵は写実よりも作者の心の内側が表れるアートだと言えるのかもしれません。

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